ときには計画通りいかないことも、冠山に行ってきました

安易な予測は、ときに悲劇的な結論につながる、そんなときってありますね。

そこまで悲劇ではないのですが、昨日の冠山あるきは誤算の連続でした。

GPSロガーを取ってましたので、Google Earthに読み込んでみました。

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57km-79kmで、20km近く歩きました!!

車で移動していたので、57kmくらいから歩きはじめてます。工事のため、ここで車が止められてしまい、ずっと歩きです。
ちなみに、66km地点が冠山峠ですから、もし、本来冠山峠の駐車場まで行けたら、1km程度歩けば登頂だったのですが、ずいぶん歩きました。

これから、冠山に岐阜方面から行く人は注意です。

車で日本最大級のダムという徳山ダムを横切り、少し進んだところからスタートになります。

まだ徳山ダムの範囲なので、下の写真のように、ダムに沈んだ木々を見ることができます。

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でっかい、ダムなんです

徳山ダム浜名湖の2倍の貯水量を誇るとか。
想像がつかない量です。
人間って、ときにとんでもないすごいものを作ってしまうのです。

車停止の場所に駐車場があるので、そこに車を置き、歩きはじめます。

最終的に片道10kmを歩くことになったわけですが、人のあまり入っていないこともあって、複雑な自然体系を見せてくれます。

出発地点は標高400mらしいです。
すでにだいぶんすずしいので、ススキ林が見えてきます。

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とってもきれいな青空

朝は肌寒いくらいでしたが、出発時には晴天になってました。

少し進むと、工事場所がありました。

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これが原因です

8月くらいに近くにいったときも工事中となっていましたが、結構長くかかりそうです。
たぶん、今年中の修復は難しいんじゃないかな。

下の道路では重機がお仕事中でした。
じゃなにならないよう、どんどん進みます。

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冠山が見えてきました

最初は、冠山を見ようといってどんどん歩いたのですが、なかなか出てこないもんだから、ここまで来るのもなかなかでした。

ここからは、どこまで行けるんだろうという、ある種気まぐれ的な散策状態に入ります。

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高山植物の宝庫です

この花って、アジサイの原種でしょうか。
私はそう信じてるんだけど。
違うかな。

とにかく、高山植物と、ヘビ、トンボがたくさんいました。
トンボは特にすごい数でした。
近くに水場なさそうなんだけどなー。

帰り道には、おそらく街から帰ってきたと思われる、カラスが多数いました。

野生だらけです。

下の写真は2時間くらい歩いたときの様子で、あと少しで冠山峠というところです。

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まだまだ道は続きます...

2時間ですよ。
大変です。
ちょっと歩くつもりが、最後まで行くしかないような感じになってきました。

振り返ると...

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徳山湖だー

そう、徳山湖が見えました。
あそこから歩いたわけじゃいけど、その近くから歩いたんだよ。
すごい、とバカな自分(と仲間)を褒めたいです。

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冠山峠に到着

さらに30分くらい歩いて峠に到着。
ふと福井側を見ると、車止めはあるんだけど、駐車場に車が5、6台停まってます。

しばし、茫然。

福井からは車で来れるんだ。
いいよねー。

しかたないので、写真の石碑の裏に杖がおいてあるので、それを手にとって出発。

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福井の山々

ようやく、岐阜の山じゃなく、福井の山が見えました。
感動です。

いつ引き返しても悔いはない、そんな感じです。
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冠山が近くに

峠を進むと冠山が再度見えてきます。
少しずつですが、近づいているのかな?

まだ結構遠いぜぇって心の中で叫ぶこのころ。

さらに悲劇が。

ふくらはぎに痙攣がはしってしまったので、自分は置き去りで回復を待つことに。

ただ、熊が出そうな山中に置き去りって、どんな薄情な連中でしょう。

10分くらい休んであるきはじめます。

するとレスキュー隊の人とすれ違いました。
「5時には真っ暗だから、無理せずにね」
みたいなことを言われて不安になるこの頃。

でも、早いうちに登れば巡回もいるので安心なんです。
人気の山はすばらしいです。

さらに進んで...

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もう少しで冠平

脅しも効いちゃって、先発部隊も最後まで行かず、今回は引き上げ。

レスキューの人に聞いたら、あとほんの少しで登頂だったとか。

でも、ま、次の楽しみができたということで。
無理してもアレですしね。

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鱗雲

帰りは疲労が限界になってきたので、山道にごろ寝して休むなんかして、少しずつ進みました。

水もあまりもっていなかったので、脱水症状も間近な感じです。

でも、やや涼しいので助かりました。

帰りは青空はなくなり、雲が出てきました。
きれいや夕焼けを期待して、待ってましたが、今日は無理でした。

残念でしたが、
ここまでがんばれたことに感謝です。